次世代へつなぐ農業を!
本校で農業の魅力を体感しましょう!
山口県立農業大学校は、周防灘に浮かぶ風光明媚な島々を見渡す防府市のシンボル大平山(標高631m)の麓に「東京ディズニーシー」に匹敵する広大なキャンパスを構えています。
校内には、ガラス温室やパイプハウスが立ち並び、果樹園や露地ほ場、収穫物の出荷調整施設なども整備されています。加えて、肉用牛・乳用牛合わせて約60頭の牛を飼育しており、畜舎や放牧場などもあります。
このような本校では、令和5年度から農業試験場等と統合し、「学生教育」と「社会人研修」を2本柱の強化を図りながら、山口県の農業・農村を支える人材を数多く輩出しています。
学生教育については、昭和9年の創立以来、「実践教育」と「全寮制による教育」の二つの教育方針を受け継ぎ、現在、40名の学生が、実践学修に励む傍ら、集団生活を通じて仲間づくりやコミュニケーション能力の涵養にも努めています。
学修内容では、1年次に行う「生産プロジェクト」で自身の課題を発見する力を、2年次の先進農家等への長期派遣や卒論につながる経営プロジェクト等を通じて、基本的な知識と技術力を確立するとともに、課題を計画していく能力を高めることとしており、多くの卒業生がこうしたスキルを活かし、自分の経営や就業先の経営改善などに役立てているところです。
また、社会人を対象とする研修では、農業に参入するきっかけづくりから本格的な就農をサポートできるフルタイム研修まで、受講者ニーズも踏まえた幅広いカリキュラムを用意しています。
さらに、農業という産業の捉え方を「きたない、きつい、危険」の「カッコ良く、感動をもって、稼ぎましょう」の新3Kに置き換えたいと考えて、効率的な生産方式の考え方やIoT・AIなどの先進技術を駆使するスマート農業の導入にも積極的に取り組んでいます。
このように充実したキャンパスで、農業を志すみなさんとともに学び、成長できることを、職員一同楽しみにしています。
山口県立農業大学校長 鳥居 俊夫
本校は、昭和9年、阿弥陀寺本堂に事務所を置いた「県立牟禮農民道場」として創設しました。以降、幾多の変遷を経て、昭和53年、農業改良助長法の一部改正に伴い「農業大学校」となりました。平成19年度には、文科省から専修学校(専門課程)として認可され、現在に至っています。この間、県内外で農業振興の中心となって活躍する多数の人材を輩出してきました。
本県農業振興方針に基づき、先端技術を活用し、講義・演習・実習を有機的に結合した実践的な学修をとおして、中核経営体や産地に就業する人材等、農業の担い手及び地域農業の振興に指導的役割を果たす、創造力と実践力豊かな即戦力となる人材を育成する。
教育方針のもとに、次に掲げる事項を教育目標とする。
1 就業先の実情を踏まえた実践的な知識・技術の育成
2 進展著しい先端技術への対応能力の育成
3 法人の中核を担うための経営管理能力の育成
4 地域の活性化に資する知識・技術の育成
5 コミュニケーション能力やマナー等の豊かな人間性の育成